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2024年12月23日ブログ

年金シミュレーション①

最近巷ではなにかと社会保険関連の話題が多いですね。
ニュース等でも社会保険に加入することで将来の年金支給が増えます!といった内容の話がされることもありますが、では、社会保険料を支払うことで将来どれくらいの年金が支給されるのでしょうか?

そこで、今回は一般的なサラリーマンが定年後にもらえる年金額をシミュレーションしてみようと思います!

シミュレーション

Aさん(4月2日生まれ)は大学を卒業し、新卒で〇△株式会社に就職しました。
順調にキャリアを重ねていき、〇△株式会社の定年である60歳を過ぎた後も継続雇用制度を利用して、精力的に働いていました。しかし、体力の限界も感じていたことから、64歳11か月のタイミングで長年勤めあげた〇△株式会社を退職することにしました。

Aさんは学生時代を含めて年金の未納期間はなく、年金の受給要件も満たしていることから、65歳から年金を受給することにしました。

計算

◇老齢厚生年金

老齢厚生年金の計算にあたり、社会保険の加入期間における標準報酬月額が必要になります。
標準報酬月額をかなり大雑把に説明すると、給与額を社会保険の報酬月額に当てはめた月額です。
今回のシミュレーションでは、年齢別の平均給与額を報酬月額に当てはめた月額を標準報酬と仮定した計算にしたいと思います。
なお、平均給与額については、一般的なサラリーマンをターゲットにしたいため、「民間給与実態統計調査」の男性の平均給与のデータを使用しています。

老齢厚生年金の計算式は以下の通りです。

老齢厚生年金 = 平均標準報酬月額 × 5.481 / 1000 × 加入期間の月数

Aさんの平均標準報酬月額は計算の結果、485,209円となり、加入期間の月数は503であることから、

老齢厚生年金 = 485,209円 × 5.481 / 1000 × 503
       = 1,337,693円となります。

※年金額の計算において、改定率、経過的加算等の加算項目は加味しておりません。

◇老齢基礎年金

Aさんは20歳~60歳まで40年間保険料を全納しているため、満額の老齢基礎年金を受給することが可能です。

老齢基礎年金 = 816,000円

※令和6年4月分からの金額を使用しております。

◇年金受給額

老齢厚生年金と老齢基礎年金の金額を合計すると、2,153,693円となりました。
これは、月あたりで換算すると、179,474円となります。

結論

一般的なサラリーマンがもらえる年金額は、月あたり約18万円という計算結果になりました。
実際の支給額は、改定率や加算の有無でさらに変わってきますが、現役世代のうちから老後を見越したシミュレーションをしておくことも非常に大事なことになってくると思います。